いままでバイオフィニティの2weekコンタクトを使用していた。
今回安さにつられて「WAVE 2ウィーク エアスリム plus」を購入。
WAVEの値段は、破格の1箱1390円だ。
実際に使用してみた。
以下の内容は個人的感想になります。
人の目などによる相性もあるため、参考程度にお読みください。
実際に使ってみた感想
使ってみたところ装着感が良くない。
また、乾きやすく、ぼやけやすい。
一番困る点は、裏表がわかりにくい点である。
そして、もし購入する日がいる場合は、酸素透過率について必ずチェックしてほしい。
詳しい内容については、以下に記載する。
WAVE メリット
破格の安さ
前述の通り、とにかく値段が安い。
WAVE 2ウィーク エアスリム plus は1箱 1390円である。
バイオフィニティ 2week の価格は、購入場所にもよるが1箱 約2300円~である。
1箱当たり1000円も費用が浮くため、非常に魅力的であった。
WAVE デメリット
- 裏表がわかりにくい
- コンタクトが洗いづらい
- 酸素透過率が低い
- 装着感が悪い
- ぼやける
- 分厚く感じる
裏表がわかりにくい
一番のデメリットは、裏表の判別がしづらいところである。
コンタクトの説明にはわかりやすく書いているが、実際肉眼で見ても判別に時間がかかる。(比較画像あり)
朝の忙しいときに裏表がわかりづらいのはストレスだ。
判別がつかないのでとりあえず装着してみて、違和感があった場合は反対にして装着。
反対に装着してみたものの、そもそもコンタクト自体の装着感に違和感があるため、裏表があっているのかわからない(笑)
これの繰り返しになってしまう。
説明書の裏表の記載
表
裏
表
裏
このように比較してみると判別できる気もする。
しかし、実際装着する場合は、両方同時に比較してみることができないため、判別に時間を要する。
この時間が非常に煩わしい。
コンタクトが洗いづらい
他のコンタクトレンズと比較しても、ダントツで洗浄液で洗いづらい。
どのように洗いづらいかというと、コンタクトが指にくっついてくる。
これにより、コンタクトを指でこすり洗いしづらくなる。
他のコンタクトレンズであれば「スルスル」と指でこすり洗いできるのに対し、
WAVEでは「ピトッ」という感じである。
酸素透過率が低い
酸素透過率とは、「コンタクトレンズがどのくらい酸素を通すか」である。
一般的に、瞳のために必要な酸素透過率の基準は25以上とされている。
しかし、WAVEの酸素透過率は 12 である。
ちなみに、バイオフィニティの酸素透過係数は128だ。約10倍近くの差がある…
よって、WAVEの酸素透過率12という数値は非常に低く、基準も下回っている。
酸素透過率が低いコンタクトを使用し続けるとどうなる?
代表的には以下の3点である。
・角膜血管新生
角膜には血管はないが、酸素不足の状態が続くと結膜(白目)に血管が伸びて角膜へ侵入する。
症状が進行すると角膜が白濁し視覚障害や失明のリスクが高まる。
・角膜上皮障害
角膜の最も外側にある角膜上皮が傷つきやすくなり、表面に強い痛みが生じる。
さらに傷が角膜実質や内皮まで及ぶと、角膜に濁りを起こし失明のリスクが高まる。
・角膜内皮細胞の減少
角膜の内側にある角膜内皮細胞は、角膜内の水分量を調節して角膜の透明性を維持する必要不可欠である。
角膜内皮細胞が減少することで、視力低下を引き起こすことがある。
一度減少した角膜内皮細胞は元に戻ることはなく、将来的に白内障の手術等が困難になることがある。
装着感
使ってみたところ、コンタクトがゴロゴロして装着感が良くなかった。
我慢して1週間ほど継続使用すると、慣れてきて違和感が少し軽減された。
しかし、朝から長時間つけていると、夜あたりに違和感が出てくることが多々ある。
ぼやけやすい
視界がぼやけやすく、見えづらいことが頻発する。
長時間使用していてぼやけてくるのではなく、装着して1~2時間後にぼやけることが頻発した。
目薬をつけると少し改善される。
分厚く感じる
個人的感想にはなるが、バイオフィニティと比較すると分厚く感じる。
しかし、下記にスペックについて比較しているが、数値的には差はほぼない。
素材や製造工程が関係している可能性があるのかもしれない。
バイオフィニティとの比較
バイオフィニティ | WAVE | |
構成モノマー(素材) | ケイ素含有メタクリレート系化合物、NVP | 2-HEMA EGDMA |
ベースカーブ | 8.6mm | 8.7mm |
直径 | 14mm | 14mm |
中心厚 | 0.08mm | 0.07mm |
含水率 | 48% | 38% |
酸素透過係数 ×10-11(cm2/sec)・(mLO2/(mL×mmHg)) | 128 | 12 |
酸素透過率 ×10-9(cm/sec)・(mLO2/(mL×mmHg)) | 160 | 17.1 |
バイオフィニティと比較すると、基本的には似たり寄ったりの数値であるが、WAVEの装着感に違和感があった。
違和感は素材の影響かと思ったが、コンタクトに使われている一般的な素材であるため関係なさそうだ。
繰り返しになるが、酸素透過率の数値は非常にひどい…
まとめ
WAVEコンタクトは非常に安価である。
しかし、安価であるがゆえに一番注意してほしいのは、酸素透過率についてだ。
瞳のために必要な酸素透過率の基準は25以上とされているなか、WAVEの酸素透過率は12である。
継続使用していると、瞳への障害を引き起こす可能性を高めてしまう。
またデメリットとしては以下の点である。
・裏表がわかりにくい
・コンタクトが洗いづらい
・酸素透過率が低い
・装着感が悪い
・ぼやける
・分厚く感じる
使っていて不満を感じなかったバイオフィニティと、ほぼ同様のスペックを持つWAVEを選んで購入した。
しかし、デメリットが多く感じられた。
特に強く感じたデメリットは、裏表がわかりづらいところだ。
毎朝、表裏がわかりづらいのは非常に煩わしい。
コンタクトは毎日つけるものであるため、ストレスなく、目にとって負担がかかりにくいものを選ぶべきだと私は思う。
値段を優先するべきか、ストレスや目の健康を優先するべきかは、ここまで読んでくれた人に委ねる。
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