コンソメパンチの紅麹色素について
結論から言うと、コンソメパンチに含まれている紅麹色素は、安全である。
紅麹というだけで不安ではあるが、安全だ。
紅麹色素と紅麹の関係は一体どうなっているのか、気になったので調べてみた!
紅麹色素(ベニコウジ色素)とは
ベニコウジ色素とは、食品添加物である。
食品添加物公定書に載っている着色料で、国が使用を認めているものになる。1
ベニコウジ色素とは、ベニコウジカビ属糸状菌の培養液から得られた、アンカフラビン類及びモナスコルブリン類
を主成分とするとされ、食品の着色目的で使用されるものである。
食品には着色料としてきちんと表示される。
含まれている食品例 : ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、紅ショウガ、お菓子等
よって、紅麴(ベニコウジ)色素は紅麹から色素成分のみを取り出したものであり、”紅麹”とは異なるものである。
安全性について
実験動物を用いた安全性試験もされており、着色料として摂取する分には毒性がないとされている。
また、前述の食品添加物公定書において、使用基準が定められ、食品の着色において必要最少量で使用することになっている。
これらの管理のもとで、これまでに健康危害が発生したことはない。2
紅麹とは
紅麹とは、米や麦など穀物に、カビの一種である『紅麹菌』を混ぜて発酵させたものである。
昔から広く使われており、紅麹自体は安全だ。
ではなぜ紅麹は危険といわれているのだろうか?
紅麹が危険と思われている理由
原因:プベルル酸
小林製薬の紅麴サプリに、プベルル酸という成分が含まれており、これにより死者が出たと考えられる。3
プベルル酸とは、青カビが作り出す成分である。
この青カビが、紅麹を作る過程で混入し、死者を出したと考えられている。
よって、紅麹自体やベニコウジ色素は安全であり、混入した青かびによるプベルル酸が危険である。
シトリニン
紅麹菌の中には、人体への腎毒性の健康被害が有るカビ毒を生産するものが存在する。
しかし、小林製薬の培養していた、紅麴菌にシトリニンを作る能力がないことが証明された。4
ベニコウジ色素と紅麹の違い
ベニコウジ色素は、ベニコウジカビの培養液から得られた食品添加物であり、国が使用を認めた着色料である。
安全性試験もされており、安全であると考えられる。
紅麹は、米や麦など穀物に、カビの一種である『紅麹菌』を混ぜて発酵させたものである。
紅麹自体は安全である。
したがって、原則、2つとも本来は安全である。
まとめ
コンソメパンチにベニコウジ色素が入っているが、安全に食べることができる。
誤解されがちだが、紅麹もベニコウジ色素も、両方安全なものである。
しかし、紅麹は危険だと言われている。
紅麹自体が危険であるのではなく、小林製薬の工場の管理不足により、青かびが混入した結果死者を出してしまった。
ベニコウジ色素が入っている食品は多い。
安全だと分かっていても、食べるのは気持ちのいいものではないので、小林製薬が犯した罪は重い。
- https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000192874.pdf ↩︎
- https://www.jafaa.or.jp/wp-content/uploads/2024/03/%E9%A3%9F%E5%93%81%E6%B7%BB%E5%8A%A0%E7%89%A9%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%B8%E8%89%B2%E7%B4%A0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf ↩︎
- https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240918/2000087710.html ↩︎
- https://research.kobayashi.co.jp/material/benikoji/benikoji_report03_1.html ↩︎
コメント