OS-1の注意するべき点
ナトリウムやカリウムが多い
OS-1の注意するべき点は、ナトリウムやカリウムが他の飲料水よりも多く含まれていることである。
OS-1は脱水症に使用でき、水分や電解質(体に必要な成分)を素早く体内に入るように作られている。
その影響により、ナトリウムやカリウムが、他のドリンクより多く含まれている。
OS-1が1本で、ナトリウム575mg(食塩量1.46gに相当)
カリウムは、390mg(バナナ1本分に相当)1
高血圧や腎臓病のかたは要注意
ナトリウムやカリウムが多いため、高血圧や腎臓病を患っている人は非常に注意である。
高血圧の方への食塩量の目安上限量は、1日6gである。
OS-1を1本(食塩量1.46g)飲むと、1日の1/4の食塩を取ることになる。
残り3/4しか食塩を摂取できないので、1日3食を楽しみづらくなってしまう。
OS-1とスポーツドリンクを勘違いして毎日飲むと、高血圧を悪化させる恐れがあるので注意が必要だ。
腎臓病の方は、腎臓の機能が衰えカリウムが正常に尿から排泄することができない。
結果、カリウム値が上昇し、脱力感や吐き気などを引き起こし、最悪の場合は命にかかわる。
よって、飲料水だと思って毎日飲んだり、飲みすぎるのは非常に危険だ。
OS-1とスポーツドリンクの違い
用途の違い
通常の水分補給は、スポーツドリンクで十分である。
軽度~中等度の脱水症状や、下痢嘔吐がある場合は、OS-1を飲むべきである。
成分含有量の違い
ナトリウムやカリウム、炭水化物(糖質+食物繊維)の含有量に大きな違いがある。
OS-1とスポーツドリンクを以下に示す。
ナトリウム(mEq/L) | カリウム(mEq/L) | 炭水化物(%) | |
OS-12 | 50 | 20 | 2.5 |
スポーツドリンク | 9~23 | 3~5 | 6~10 |
ナトリウムはOS-1の方が、2~5倍高い
カリウムはOS-1の方が、4~7倍高い
OS-1の方が炭水化物は、1/2~1/4倍低い
よって、スポーツドリンクが甘いが、OS-1はしょっぱくて甘くないのは、これら成分のせいである。
OS-1とは
OS-1
OS-1とは、脱水症状が起こった際に早急に対処できる飲料である。
脱水症状の場合、従来では点滴の必要があった。
しかし現代では、軽度の脱水なら点滴をせずとも同等程度の効果がOS-1を飲むことで得られるのである。3
スポーツドリンク
スポーツドリンクとは、その名の通りスポーツ時に用いる飲料である。
運動をすることで、エネルギーとなる糖分が使われる。
汗をかいた際に、水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)が一緒に排出されてしまう。
これらの減ってしまったものを補うために、スポーツドリンクがある。
水分や電解質が減ったままの状態が続くと、脱水症状やこむら返り(足がつる)を起こしてしまうので、こまめなスポーツドリンクの補給は必須である。
OS-1は脱水状態でないとあまり意味がないので、最終手段で使用しよう
脱水症状とは
軽度~中程度の脱水症状は、こむら返りや立ち眩み、拭いても汗が出て止まらない、めまいなどが起こる。
起こる原因として、下痢や嘔吐、激しい発汗、食事や水分摂取不足などがある。
これらの症状がある場合は早急にOS-1を飲むべきである。
脱水症状のチェック方法
脱水症のチェック法を以下に挙げる
- 握手してみると、手が冷たい
- 舌を見せてもらうと、乾いている
- 手の甲の皮膚をつまみ、つままれた形から3秒以上戻らない
- 親指の爪の先を押してみて、赤みが戻るのに3秒以上かかる
- わきの下を確認すると、汗がなく乾いている
脱水になったことがないと自覚しづらいため、これらを活用すると捗るだろう。
まとめ
OS-1とスポーツドリンクの違いは、成分含有量や用途である。
OS-1はナトリウムやカリウムが含まれているので、高血圧や腎臓病がある人は注意。
スポーツドリンクと比べて、ナトリウムが多く炭水化物が少ないため、しょっぱく甘くない。
OS-1は毎日飲むものではなく、脱水症状の際に用いる。
日々の水分補給はスポーツドリンクで十分である。
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