連動指標が同じでも、運用会社ごとの違いにより、最終的なリターンには差が生じることがある。
そのため、同じ指標に連動するETFを選ぶ際には注意が必要だ。
運用会社の違い
違いとして5つ挙げられる。
・信託報酬(運用コスト)
・ファンドの規模
・運用実績
・流動性
・配当方針
信託報酬(運用コスト)
信託報酬とは、運用するための手数料のこと。
運用会社ごとによって異なる。
利益から手数料を引かれてしまうので、信託報酬が低いものを選ぶべき。
ファンドの規模
ファンドとは、投資信託のことを指す。
大規模ファンドは安定性が高く、運用コストが低くなる傾向にある。
運用実績
過去の運用実績は、どれだけ安定してリターンを提供できているのかの指標になる。
長期的に安定したリターンを提供できている運用会社は、信頼性が高い。
流動性
市場での取引のしやすさのことである。
価格が大きく変動しないうちに売買が行えるので、想定通りの取引ができる。
流動性の確認方法は、取引量や純資産総額である。
取引量が多いと、買いたい人や売りたい人が多く存在するため、迅速に売買を成立させやすくなる。
純資産総額が大きいと、運用が安定して流動性が高くなる傾向にある。
配当方針
再投資型と定期配当型がある。
自分に合った配当方針を選択する。
日本の代表的な運用会社の比較
代表的な運用会社は以下4つである。
・野村アセットマネジメント
・大和アセットマネジメント
・日興アセットマネジメント
・三菱UFJアセットマネジメント
様々な商品があるため、ETFで指標がTOPIXの場合で比較する
(令和6年8月1日のデータのため要注意)
野村アセットマネジメント1ETF: NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 (銘柄コード: 1306)
【歴史】
野村アセットマネジメントは1959年に設立された。
日本最大手の証券会社である野村ホールディングスの子会社。
【純資産総額】
22兆6754億円
【信託報酬率】
0.0593%(税込)
信託報酬率は純資産額に応じて変動するため注意
【分配利回り】
2%
分配金利回りは、基準日(2024年07月31日)を基準とした過去1年間に支払われた分配金(税引前)の合計を基準日の基準価額(信託報酬控除後)で除したものを使用しているとのこと。未来の利率を保証する値ではないため注意。
【特徴】
今回紹介する中で、純資産総額が1番高い。
流動性が高く、取引量も多い。
大和アセットマネジメント2ETF: iFreeETF TOPIX (銘柄コード: 1305)
【歴史】
大和アセットマネジメントは、1959年に設立された。
日本の大手証券会社である大和証券グループの一員。
【純資産総額】
10兆2431億円
【信託報酬率】
0.066%(税込)
【分配利回り】
1.77%
基準日(2024年07月31日)を基準とした過去1年間に支払われた分配金(税引前)の合計を基準日の基準価額(信託報酬控除後)で除したものを使用しているとのこと。未来の利率を保証する値ではないため注意。
【特徴】
今回紹介する中で、純資産総額が3番目に高い。
純資産額が1番のNEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信と比較すると、信託報酬率が高く、分配利回りが低い。
日興アセットマネジメント3ETF: 上場インデックスファンドTOPIX (銘柄コード: 1308)
【歴史】
日興アセットマネジメントは1959年に設立された。
長い歴史を持つ日本の運用会社です。三井住友トラスト・ホールディングスの子会社。
【純資産総額】
10兆8201億円
【信託報酬率】
0.057%(税込)
信託報酬率は純資産額に応じて変動するため注意
【分配利回り】
2.06%
分配金利回りは、税引き前であり、2023/08/02~2024/08/01に支払われた分配金の合計を2024/08/01の基準価額(信託報酬控除後)で除したものを使用しているとのこと。未来の利率を保証する値ではないため注意。
【特徴】
今回紹介する中で、純資産総額が2番目に高い。
純資産額が1番高いNEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信と比べると、信託報酬利率が低く、分配利回りが高い。
三菱UFJアセットマネジメント4ETF: MAXIS トピックス上場投信 (銘柄コード: 1348)
【歴史】
三菱UFJ国際投信は、1985年に設立された。
日本を代表する金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員。
【純資産総額】
3兆2520億円
【信託報酬率】
0.066(税込)
信託報酬率は変動するため注意
【分配利回り】
1~2%
最新のデータ見つからず
【特徴】
今回紹介する中で、歴史が1番長い。
純資産総額は一番低い。
まとめ
連動指標が同じでも、運用会社ごとの違いにより、最終的なリターンには差が生じることがある。
そのため、同じ指標に連動するETFを選ぶ際には注意が必要だ。
運用会社の違いとしては5つある。
信託報酬、ファンドの規模、運用実績、流動性、配当方針である。
代表的な運用会社は4社。
野村、大和、日興、三菱UFJアセットマネジメントだ。
ETF TOPIXにおいての運用会社の特徴。
・純資産総額が一番高いのは野村アセットマネジメント
・信託報酬が安く、分配利回りが高いのは日興アセットマネジメント
・1番歴史が長いのは、三菱UFJアセットマネジメント
これらのように、運用会社でかなり違うため、よく比較して買い注文するべきだ。
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