Netflixで久しぶりにデスノートを見た際に、主題歌が差し替えになっておりとても残念だった…
理由について気になったので調べてみた!
差し替えの理由
ライセンス契約の関係により差し替えになっていると考えられる。
ライセンスは「デスノートという映画」と「主題歌」は別々に契約する必要がある。
ライセンス契約とは
ライセンス契約は、映画や音楽をプラットフォーム上で配信するために、権利を持つスタジオや制作会社、音楽会社と交わす契約である。
Netflixが映画や主題歌である音楽を配信するためには、このライセンス契約を通じて作品の使用権を取得する必要がある。
ストリーミングサービスでの契約問題
「デスノート」が上映され、主題歌が放送された当時、ストリーミングサービス(NetflixやAmazonプライムなど)の普及はそれほど進んでいなかった。
そのため、当初の契約でテレビ放送や映画館で主題歌を流せても、後に登場したストリーミングサービスでの利用は契約範囲外となっていた可能性がある。
このような場合、配信時に楽曲を差し替えざるを得なくなることがある。
ストリーミング配信にて放送する場合は、音楽の権利者と新たな契約を結ぶ必要があるからである。
ライセンスのコスト
映画と主題歌をセットでストリーミングサービスにて配信するためには、ライセンスを二重に契約するため、多額の金額が必要になる。
特に世界的に人気のあるバンド(レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど)の使用楽曲料は高額になることが予想される。
高額な使用料を避けるために、別の楽曲に差し替えられることがよくある。
ライセンス契約の期限
配信会社(Netflixなど)は、映画や番組を一定期間にわたり配信する権利を購入する。
通常、1年から数年の契約が多いようだ。
この期間内に作品を自由に配信することができる。
見たい作品が無くなっていたり、配信期間○○日までと表示があるのは、この契約期間が理由である。
契約期間を満了した場合、継続しなければ配信することはできない。
しかし、金額さえ支払えば継続できるわけではなく、制作会社やアーティストの意向も関係してくる。
他の映画での差し替え例
映画やドラマで音楽が差し替えられるのは「デスノート」に限ったことではない。
以下、他の事例
- 「フレンズ」や「The O.C.」などの人気ドラマでも、元々の放送版とストリーミング配信版では、使用楽曲が異なることが多々ある。
主に、ストリーミング配信のための音楽ライセンス契約が結ばれなかったり、当初の契約にストリーミング利用が含まれていなかったためである。 - 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでも、音楽のライセンス契約が問題になり、特定のリリース版で楽曲が差し替えられた例がある。
メディアごとのライセンス契約の違い
1. 劇場公開
- 契約内容:
映画が劇場で公開される場合、主題歌や挿入曲を使用するために、シンクライセンス(映像と音楽を同期させる権利)と、使用する楽曲のマスター使用ライセンス(特定の音源を使用する権利)を取得する必要がある。 - 特徴:
劇場公開は一時的なものであり、一般的に数ヶ月間の使用権が与えられます。公開期間が終わると、映画の楽曲使用権が終了する場合もある。
後のメディア(DVD、配信など)での使用が当初の契約に含まれていないことが多く、追加のライセンス契約が必要になる。
2. テレビ放送
- 契約内容:
テレビ放送用のライセンス契約では、放送権が別途必要です。これは劇場公開時とは異なるライセンス契約が求められる場合がある。 - 特徴:
特定の放送局との契約により、期間や回数が制限されることがある。
例えば、1回のみの放送や、特定の期間内での繰り返し放送の権利を購入することが多い。
テレビ放送時には、オリジナルの音楽が差し替えられることもあります。これは、放送時に新たなライセンス料が発生するためである。
3. DVD/Blu-ray販売
- 契約内容:
DVDやBlu-rayはパッケージメディアと呼ばれ、映画を物理的なメディアで販売するために、音楽のライセンス契約が別途必要になる。
この契約では、永続的な使用権が含まれる場合が多い。 - 特徴:
一度発売されたDVDやBlu-rayには、特定の楽曲がそのまま収録され続けることが一般的である。
しかし、契約内容によっては販売期間が制限されることがある。
4. ストリーミング配信
- 契約内容:
NetflixやAmazonプライム・ビデオなどのストリーミングサービス向けの契約は、他のメディアとは異なる新しい形のライセンス契約が必要である。
配信地域、配信期間、再生回数などに応じてライセンス料が設定されることが多い。 - 特徴:
ストリーミング配信は国際的に展開されることが多く、各国で異なるライセンス契約が必要となる。
また、サービスの人気や地域に応じて、ライセンス料が変動する。
ストリーミング配信には膨大な数の視聴者がアクセスできるため、ライセンス料が高額になりやすく、コスト削減のために主題歌や挿入曲が差し替えられることがよくある。
さらに、当初の契約にストリーミング利用が含まれていなかった場合、新たな契約が必要になる。
主題歌を聞ける媒体は?
「デスノート」のオリジナル主題を聞ける媒体は限られている。
主題歌は、「デスノート 前編」「Dani California」や、「デスノート 後編 the Last name」「Snow (Hey Oh)」である。
現在、DVD版やBlu-ray版であれば、映画と主題歌をセットで鑑賞することができる。
その理由は前述にあった、ライセンスの永続的な使用権である。
NetflixやAmazonプライムでは、主題歌は差し替えとなっている。
まとめ
NetflixやAmazonプライムにて、「デスノート」の主題歌が差し替えになっている理由は、ライセンスである。
ライセンスは、映画と主題歌で別々に契約する必要がある。
ライセンスにはコストや期限、プラットフォームなど様々な要因が関与している。
現在、映画と主題歌をセットで鑑賞したい場合は、DVD版やBlu-ray版を購入するしか方法はない。
コメント